2011年(H23年)横浜技術士懇話会 会報
◇◇◇ H23年12月号 ◇◇◇
○2012年1月の行事予定
◆日時:1月20日(金)10時00分〜12時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(6階604号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○2012年度(第13期)定時総会の開催
第1号議案-----2011年度(第12期)事業報告書
第2号議案-----2011年度(第12期)収支決算書
第3号議案-----2011年度(第12期末)貸借対照表
第4号議案-----2011年度(第12期末)財産目録
第5号議案-----2011年度(第12期)役員名簿
第6号議案-----2011年度(第12期)社員名簿
第7号議案-----2012年度(第13期)事業計画書
第8号議案-----2012年度(第13期)収支予算書
上記議案書は「横浜技術士懇話会」会員に、このE-mailの添付ファイルで送信しました(資料01〜08)。
◇総会は、出席者・委任状を含め、正会員の半数以上が必要ですので、欠席の方も、必ずE-mailで欠席と送信してください。
欠席連絡を委任状とします。
連絡方法は次の事例のようにお願いします。
総会=出席(又は欠席)
懇親会=出席(又は欠席)
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○定時総会終了後に「新春懇親会」を開催
◇懇親会のみに出席される方は下記に直接、来場を、お願いします。
日時:1月20日(金)12時30分〜15時30分
場所:横浜駅西口・駅ビル地下・ジョイナスB2F「ライオン」
会費:5000円
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○前回の報告
12月16日(金)18時00分〜20時00分。神奈川県民サポートセンターにて
◇出席者=6名
高山峻一(昭和35機械)根本直樹(昭和25機械)小林茂(昭和48建築)斉藤一夫(昭和40機械)岩崎光晃(昭和36電化)等々力亮
(昭和28機械)
◇「これからの日本の発電・送電の方向」
10月・11月に引き続き「主題」に関して第3回目の討論を出席者全員で実施。?長期的には原子力発電は廃棄の方向、止むなし
(原子力発電に必要な技術はまだ不完全なものがある。例えば使用済みの燃料廃棄技術は殆ど手付かずのまま)。?原子力発電の
代替は何?天然ガス・石炭を燃料とする火力発電(環境防止技術、コスト面で、原子力発電に対応可能)。?自然エネルギー
(太陽光、風力)の活用は、日本の国土条件、発電コスト等で、研究開発がまだ不十分、実用的にはまだ時間が必要。?その他の発電
(地熱利用、小出力原子力発電、海水の温度差利用等、電力エネルギーの研究開発する余地は沢山ある)。?これからの日本のエネル
ギー政策の基本について、民意の方向を定める必要がある(この問題の議論で無駄な労力を使い、何も決まらないではまずい)。
◇この3回の研修(10月・11月・12月)に関する皆様の意見を、お聞かせ下さい(欠席された方も含め「これからの日本の発電・送電の
方向」について)。
添付ファイルの「10月〜12月の研修会報告書」に記入し、E-mailにて返信をお願いします。
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○技術ニュース
日刊工業新聞(2011/12/21)
「政府、次期主力戦闘機を“F35”に決定。国内企業の参画拡大焦点」
政府が20日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)を「F35」(主製造企業=米ロッキード・マーチン)に決めたことで今後の関心は日本の
防衛産業の製造参画に移る。政府は一部完成機の輸入を除いて日本企業が製造に参画することを確認。米ロッキードも提案書の中で構成品
の4割に日本企業が参画できるとした。日本企業の参画拡大は日本の生産・技術基盤の維持に不可欠な要素だ。
「戦闘機の生産基盤は機体の最終組み立てだけをやれば良いというものではない。日本の防衛産業を維持するためにも国内生産比率を高く
してほしい」。三菱重工業の大宮英明社長は防衛産業の重要性をこう訴える。FXは老朽化が進んでいる「F4」の後継機。選定作業では性能、
経費、国内企業参画、後方支援の4項目で総合評価し、高性能の「F35」を選んだ。米欧9ヵ国の共同開発機でステルス性や状況認識能力など
が高い“第5世代機”だ。
日刊工業新聞(2011/12/21)
「三菱重、発電効率が世界最高レベルのガスタービン初号機を関電向けに出荷」
三菱重工業は20日、世界最高レベルの発電効率の「M501J形ガスタービン」の初号機を、高砂製作所(兵庫県高砂市)から関西電力の姫路第2
発電所(同姫路市)向けに出荷したと発表した。
入り口温度を1600度Cにしてガスタービン定格単機出力で約32万キロワット、ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電で出力約46万
キロワットを実現。発電端熱効率60%以上(低位発熱量)を達成する。GTCC発電の場合、従来型の石炭焚き火力発電に比べて2酸化炭素(CO2)
排出量を約50%低減できる。三菱重工は同発電所向け2〜6号機を順次出荷する。
日刊工業新聞(2011/12/21)
「三菱地所、中国・蘇州の複合開発に参画」
三菱地所は中国蘇州市でのマンション・商業複合開発事業に参画する。富裕層向けのタワーマンション2棟(総戸数250〜300戸)と低層の文化
商業施設を2014年内に完成する。敷地面積は2万7000平方メートル。台湾の書店・百貨店運営会社の誠品(台北市)との共同事業で、三菱地所
は約20億円を出資する。
複合施設が建設される蘇州工業園区には外資系企業約1300社が進出しており、中長期的な住宅需要拡大が見込まれるという。マンションは12年
に開通する地下鉄駅の至近で、周辺では大型ショッピングモールなどの建設が進む。
日刊工業新聞(2011/12/21)
「東京都、都内に天然ガス火力発電所建設へ年度末にも事業スキーム決定」
東京都は20日、都内に建設を目指す天然ガス火力発電所について年度末にも事業スキームを決定する方針を固めた。同日の都庁関連部局による
プロジェクトチーム(PT)で確認した。都は、首都圏における電力の安定供給を狙い100万キロワット規模の発電所を都内に建設する計画で、
今月事業可能性調査(FS)に着手。国の総合的なエネルギー政策や天然ガスの価格動向を注視しながら、送電網の利用も含め電力供給体制を確立
する。
同日のPT会合には有識者代表として、企業再生の投資・支援を手がける「経営共創基盤」の冨山和彦代表が出席。猪瀬直樹副知事は、冨山氏が中心
となって策定された経済同友会の電力システムイノベーションに関する提言が「我々の計画と思想的に共通している」として、意見を求めた。
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2011年12月21日発行・文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会・事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年11月号 ◇◇◇
○2011年12月の行事予定
◆日時:12月16日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(15階1502号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
討議の主題
「日本のこれからの発電・送電の方向」
3.11東日本大震災で明らかにされた原子力発電所稼働の問題点に関して、10月11月の2回にわたり会員の講義、意見発表を行なった。
12月の研修会では「従来の集中型電力エネルギーシステム(特に原子力発電による)を進めるのか、あるいは改善すべき事項を明確
にして方向転換をする必要があるのか、更に出席者の討議をする。
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○前回の報告
11月18日(金)18時00分〜20時00分
◇出席者=7名
岡本洋三(昭和39機械)高山峻一(昭和35機械)等々力亮(昭和28機械)内田條治(昭和31機械)斉藤一夫(昭和40機械)村田徳治
(昭和33応化)竹村強一郎(昭和16機械)
◇講演概要
講師=岡本洋三・「漂流する日本のエネルギーシステム」
東日本大震災以来、原子力発電所の稼働は福島県内は勿論、他の地域でも縮小傾向で、国民は節電・省エネを余儀なくされている。
管(前)首相は「エネルギー基本計画」の白紙見直しを云っており、一方政府では従来経済産業省主導のエネルギー政策が各所で論
じられ、先行き不透明な状況にある。このような状況にあって、従来の集中型エネルギーシステムはどこに向かおうとしているのか?
皆で考えてみたい。
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○事務局より
◇月例研修会予定
◇20012年1月20日(金)10.00〜12.00・神奈川県民サポートセンター
横浜技術士懇話会の2012年度定時総会及び、12時30分よりJR横浜駅付近で恒例の懇親会を行います。
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○ 技術ニュース
日刊工業新聞(2011/11/25)
「安川電機、出力100キロワットのパワコン開発」
安川電機は24日、太陽光発電で発電した電力を直流から交流に変換するパワーコンディショナー(パワコン)で、出力100キロワットの
「Enewell-SOL」を開発し25日から受注を始めると発表した。入力電圧範囲は直流250〜600ボルト。設計寿命20年の超寿命を実現した。
10年に太陽光発電向け出力10キロワットの機種を製品化している。ソーラー発電所など大容量の事例が増えているため中大容量対応の機種
として投入する。価格は1500万円。2012年度250台の受注を計画する。
日刊工業新聞(2011/11/25)
「IHI、放射性廃棄物の線量を最大95%低減できる収納容器を開発」
IHIは放射性廃棄物の線量を最大95%低減できるコンクリート製の収納容器を開発した。12月初旬までに福島県伊達市にサンプルを無償提供
する。政府は2012年1月から東京電力の福島第1原子力発電所の事故で汚染された同県内の除染作業を本格化する。汚染土や焼却灰などの放射
性廃棄物の一時保管用として提案する。
子会社の石川島建材工業(東京都墨田区、岡田秀夫社長)が開発し、サンプル50個を生産した。放射性廃棄物のα線、β線、γ線を低減できる。
セシウム137が含まれている土壌で、放射能濃度が1キログラム当たり8000ベクレルの場合、放射線量は毎時69マイクロシ−ベルトになる。
同容器は最大で同0.06マイクロシ−ベルトに低減できる。年換算で0.5ミリシ−ベルトになる。
日刊工業新聞(2011/11/25)
「パナソニック“モバキャス”向けの省電力LSI開発」
パナソニックは24日2012年春からサービス開始が見込まれる携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」の視聴機能を低消費電力で実現
するLSIを開発したと発表した。フルセグ受信時の消費電力を従来比約60%削減するとともに、移動時の受信性能を約20%向上した。
スマートフォン(多機能携帯端末)やタブレット端末の採用を見込む。価格は非公表。12月から魚津工場(富山県魚津市)で量産する。広帯域
RFや直交周波数分割多重方式(OFDM)復調回路などを、回路線幅65ナノメートル(ナノは10億分の1)DRAM混載プロセス上に搭載したほか、
シリコンウエハーを切り出す前に端子の形成や配線を行うパッケージ技術により小型化した。
日刊工業新聞(2011/11/25)
「ダイキン工業、ヒートポンプ式温水暖房システムマルチを発売。最大64畳に対応」
ダイキン工業は室外機1台で複数のエアコン室内機や温水床暖房などに対応する「ヒートポンプ式温水暖房システムマルチ」を2012年4月に発売
すると24日発表した。最大64畳の床暖房が可能となる10キロワット級室外機。インバーター制御のPAM(パルス電圧振幅波形制御)を4回路採用。
モーターの高速回転による暖房能力向上と負荷に応じた回路使用数の最適化でエネルギーロスの低減につなげた。価格は10キロワット級室外機が
71万4000円。12年度に年9000台の販売を狙う。
日刊工業新聞(2011/11/25)
「トヨタ、複数種の変速機生産で国内外に新ライン。需要変動に切り替え容易」
トヨタ自動車は複数種類の変速機を高効率に生産できる新ラインを世界展開する。1ライン当たりの月産能力は5000台、投資額は約30億円とともに
従来の4分の1。自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)などの生産を簡単に切り替えられるなど需要変動への柔軟性が高い。すでに着手したエンジン
生産ラインの刷新に加え、変速機の新ラインも国内外の工場に順次導入し、コスト競争力を高める。
新ラインはギアの粗加工と仕上げ加工を同時にできるようにするなど、ラインを構成する設備数や工程を見直した。量産効果を引き出すため、既存
の1ライン当たりの月産能力は2万台が最小単位だったが、新ラインは4分の1でも採算が合う。投資を大幅に減らせるため減価償却費が少なく、
変速機1台当たりのコストを下げられる。
日刊工業新聞(2011/11/25)
「トヨタと富士重、共同開発のスポーツカー初年度生産5万台に設定」
トヨタ自動車と富士重工業は共同開発の小型後輪駆動(FR)スポーツカーの初年度の生産台数を両ブランド合計で5万台に設定した。比率はトヨタ
ブランドが7割、富士重ブランドが3割の見込み。走りの楽しさと低価格を訴求して若者層を取り込むための戦略車で2012年春に発売予定。12月2日
に開幕する「第42回東京モーターショー2011」で両社がほぼ市販車に近いモデルを展示する。
05年に資本・業務提携した両社にとって初の共同開発車。富士重の群馬製作所本工場(群馬県太田市)で全量を生産する。国内外のモーターショー
でコンセプトモデルを展示しており「予想以上の問い合わせがある」(富士重首脳)という。トヨタの往年のスポーツカーを知る中高年からの注目
も高く初年度生産台数を7万〜8万台に引き上げる可能性もある。
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2011年11月25日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年10月号 ◇◇◇
○2011年11月の行事予定
◆日時:11月18日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(3階306号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
「漂流する日本のエネルギーシステム」
東日本大震災以来、原子力発電所の稼働は福島県内は勿論、他の地域でも縮小傾向で、国民は節電・省エネを余儀なくされている。
管(前)首相は「エネルギー基本計画」の白紙見直しを云っており、一方政府では従来経済産業省主導のエネルギー政策が各所で
論じられ、先行き不透明な状況にある。このような状況にあって、従来の集中型エネルギーシステムはどこに向かおうとしている
のか?皆で考えてみたい。
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○講師名及び講師略歴
岡本 洋三(おかもと ようぞう)
1964年 3月機械工学科卒業
1975年12月技術士登録(機械部門)
1964年 4月〜2015年6月 東京ガス。地域冷暖房計画設計建設運転、ガス冷房技術開発普及啓蒙、住棟セントラル冷暖房給湯システム
HEATS開発普及啓蒙。ガスコージェネレーション技術開発普及啓蒙。
2015年7月〜2018年3月 東京農工大学客員教授。
2019年9月〜2021年10月 株式会社ファーストエスコ(FESCO)取締役。
2010年6月〜一般社団法人ESCO推進協議会事務局長就任。
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○前回の報告
10月21日(金)18時00分〜20時00分
◇出席者
高山峻一(昭和35機械)等々力亮(昭和28機械)佐久間精一(昭和25応化)小林茂(昭和48建築)高木清(昭和30応化)=5名
◇講演テーマ
3.11東日本大震災以後の「日本の原子力発電」を考える1回目の会合として、高山、等々力両氏の事前配付資料を参照し、若干の補足説明
のあと、出席者の自由討議で多くの意見、討論があった。今回は何らかの結論を出すのが目的でなく、多くの意見を出し、討論し、個々の
人の考え方を確立してゆくことである。「電気エネルギー確保を原子力中心に進める」という震災以前の日本の考え方に、軌道修正は必要
と言うことは全員の理解であったが、その先の具体的な手段については、百花繚乱である。更に2,3回の論議を通じて、個々の人の考え方を
確実なものにして欲しい。
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○事務局より
◇月例研修会予定
◇12月16日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[エネルギー問題の日本の方向付け(第3回)] 提案:松広哲平、・討議:全員
◇なお、討議に参考となる資料は「事前配布」されています。討議資料、必要な方(配付漏れ等)は事務局に御一報下されば、郵送又は
E-mail送信します。
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○ 技術ニュース
日刊工業新聞(2011/10/28)
「東急電鉄、車両製造の事業譲渡。JR東・新明和に90億円」
[横浜]東京急行電鉄は27日、完全子会社の東急車両製造(横浜市金沢区、金田一朗社長)の事業を、JR東日本と新明和工業の2社に2012年
4月2日付で譲渡すると発表した。東急車両の主力事業のうち、鉄道車両部門をJR東に、立体駐車装置部門と特装車の子会社を新明和に
売却する。譲渡額は3事業合わせて約90億円。事業譲渡後も東急車両は工場の土地や建物を保有する会社として存続する。来年4月1日付で
3つの会社を新設して事業を分割し2日付でそれらの全株を譲渡する。約1000人の従業員も移る予定。一連の事業譲渡に伴い、東急電鉄は
11年4〜9月期連結決算で特装子会社の売却損などで約40億円を特別損失として計上する見込み。東急車両は1948年の設立。需要の低迷など
事業環境が厳しく11年3月期の売上高は355億円、当期赤字68億円。3期連続の赤字で12年3月期も赤字を見込む。
日刊工業新聞(2011/10/28)
「鹿島、RC造の基礎解体で都市部向け新工法。微少爆薬で低騒音切断」
鹿島は線状の火工品である導爆線を使って鉄筋コンクリート(RC)造の基礎杭(くい)や梁を切断する解体工法「鹿島マイクロブラス
ティング工法」(鹿島MB工法)を開発、実用化した。騒音や振動を伴う大型重機によるブレーカー破砕が難しい都市部の基礎解体工事向け。
一定間隔で小径の穴を開け、導爆線を装填(そうてん)して発破することで亀裂を貫通させる。爆薬量は従来の発破工法に比べ10分の1
以下で、騒音・振動の影響を軽減して限定的なものにできる。鹿島MB工法は挙動解析で産業技術総合研究所、試験体実験でカヤク・ジャパン
(東京都墨田区)、装薬方法で構造安全研究所(同三鷹市)の協力を得て開発した。火薬取締法に基づく東京都知事の許可を取得し、都内
における建築解体工事3件に適用した。提案中の案件も含め、年度内に4〜5件の適用を見込む。
日刊工業新聞(2011/10/28)
「東北大、ナノ酸化物の構造解明。高温強度など物性の糸口に」
東北大学原子分子材料科学高等研究機構の平田秋彦助教、陳明偉教授らの研究グループは、鉄鋼材料中に酸化物を分散した強度の高い複合
材料であり、原子炉内などの高温下で使える「酸化物分散強化型鋼(ODS鋼)」中に存在するナノ酸化物の構造的な特徴を明らかにした。
ODS鋼の高温下における優れた強度と、中性子照射に対する耐性などの物性を知る手がかりになる。英科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版
に発表した。研究グループは、球面収差を補正する装置を搭載した走査型透過電子顕微鏡を使ってODS鋼を観察した。ビーム径が1オングスト
ローム(オングストロームは0.1ナノメートル、ナノは10億分の1)の集束した電子線を試料の上に走査すると、直径2ナノ〜4ナノメートル
の微細な酸化物の像が撮像できた。この像を使って、ODS鋼中の特徴的な酸化物の構造モデルをシミュレーションによって作製した。
日刊工業新聞(2011/10/28)
「トヨタ、三洋電からプリウスPHV向け電池調達。増産に備え」
トヨタ自動車は三洋電機からプラグインハイブリッド車(PHV)の基幹部品であるリチウムイオン2次電池を調達する方針を固めた。2012年
1月に市販する「プリウスPHV」向け。当初はトヨタ子会社のプライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市)から調達するが、販売
拡大に合わせて調達先を広げる。三洋からは12年半ばからハイブリッド車(HV)用リチウムイオン2次電池を調達する予定。HVに続きPHVも
複数企業から電池を安定調達して増産に備える。PHV用に三洋から調達するのは新開発のリチウムイオン2次電池である。
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2011年10月29日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年9月号 ◇◇◇
○2011年10月の行事予定
◆日時:10月21日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(3階306号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
「日本のエネルギー問題をどう考えるか」
3.11東日本大地震の復旧のなかで、最大の問題は原子力発電を将来どのようにするか、と言うことだと考えています。(賛否両論はありますが)
今までは「原子力発電の比率をさらに増やし、地球温暖化に寄与し、電気エネルギーを安定供給(経済的に見合う)する」のが日本のエネルギー
確保の基本的な考えでした。
ところが、今回の地震復興作業の中で「原子力発電の安全性」は次々と崩れ、日本のエネルギー政策は大きな修正をせざるを得ない状況では
ないかと思われます。すでにご案内の通り、この問題については10月〜12月の研修会で3回に分けて出席者による討論を計画しています。
10月21日(金)の第1回目は「問題点の抽出と考察」として、高山峻一(昭和35機械卒)・等々力亮(昭和28機械卒)両氏による提言をします。
(参考資料として、既に配付済みの[資料01〜08]を持参して下さい)
出席の皆様も逐次、自由に発言を、お願いします。
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○講師名及び講師経歴
日本のこれからのエネルギーの有り方について、「問題点の抽出と考察」として、高山峻一氏(横浜国大,昭和35機械卒)および
等々力亮氏(横浜国大,昭和28機械卒)による提言。
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○前回の報告
9月16日(金)18時00分〜20時00分
◇出席者
出席者 印東功(本日の講演者)斉藤一夫(昭和40機械)高山峻一(昭和35機械)等々力亮(昭和28機械)岡田庸利(昭和36機械)
鈴木隆司(昭和28機械)根本直樹(昭和25機械)松広哲平(昭和35機械)竹村強一郎(昭和16機械)鈴木城(昭和29機械)=10名
◇講演テーマ
「新しいIT活用のスタイル」〜クラウドの活用を考える。と題して講師により個人の事業活動から大企業までIT活用による情報化が重要
な課題となっている今日、従来のITシステム構築では、多額の初期投資と運用コスト、更には優秀なIT人材を多数必要とするので、情報化
には多額な投資と豊富な人材を要する大企業とIT投資に余裕がなく、IT人材が確保できない零細企業では、情報化に大きな格差が生じて
きている。
しかし、クラウドコンピューティングの出現により、IT活用のスタイルが大きく変化した。IT資産を「所有から利用への転換」により、
多額の初期投資と豊富なIT人材を保有していなくても、しかも短期間に目的とする情報化を実現できる新たなIT活用スタイルが可能となった。
このためITをどのように活用した情報化を実現すべきかのWhatを見出し、早期に実現する力が問われる時代となった。今回は、そのような
クラウドの概要を紹介された。
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○事務局より
◇月例研修会予定
◇11月18日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[エネルギー問題解決の新技術(第2回)]提案:岡本洋三・討議:全員
◇12月16日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[エネルギー問題の日本の方向付け(第3回)] 提案:松広哲平、・討議:全員
◇なお、討議に参考となる資料は「事前配布」されています。討議資料、必要な方(配付漏れ等)は事務局に御一報下されば、郵送又はE-mail送信
します。
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○技術ニュース
日刊工業新聞(2011/09/19)
「14年度の創エネリフォーム市場、2.5倍の6575億円。富士経済まとめ」
富士経済がまとめたリフォーム市場調査によれば創エネリフォーム市場規模は2014年度に10年度比2.5倍の6575億円に急拡大する見込みだ。東日本大震災
から消費者のエネルギー意識が高まり太陽光発電システムや家庭用燃料電池の採用が加速する。ただ11年度に補助金が終了するガスコジェネレーション
システムは市場が縮小していくと予想した。
リフォーム市場全体の規模は14年度に10年度比7.7%増の8兆600億円に拡大する。震災被災地では大規模修繕工事の需要が数年間にわたり続くと見られる。
家電量販店を中心にリフォーム関連事業者が東北エリアへの出店を強化する動きも予想される。オール電化リフォーム市場は節電要請と電力会社の営業
自粛で11年度は微減となる見込み。ただリフォーム業者や家電量販店の積極的な営業は継続されており、中長期的には成長して14年度には10年度比9.7%
増の3014億円に成長する。
日刊工業新聞(2011/09/19)
「香蘭社、樹脂ガイシ事業に参入。日立化成から買収」
[福岡]香蘭社(佐賀県有田町、深川紀幸社長)は樹脂製ポリマーガイシ事業に参入する。今月7日に日立化成工業から同事業部門を取得した。日立化
成山崎事業所(茨城県日立市)の設備を香蘭社本社工場に移管し2012年1月に生産を開始する。年8000万円の売り上げを見込む。取得額は非公表。
新たに生産するのは、磁器製に比べて軽量なエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)製ガイシ。JR九州など鉄道会社で多く採用されている。香蘭社は新規
需要の取り込みに加え、既存顧客である電力会社に磁器製からの切り替えを提案する。またポリマーと磁器を複合化した新製品開発を強化する。香蘭社の
碍子事業部の10年12月期売上高は約10億円。櫛部昌取締役は「売上高の積み増しを図りたい」としている。
日刊工業新聞(2011/09/19)
「藤原電子工業、ロボ受託開発に着手。簡易製作キットも計画」
[東大阪]藤原電子工業(大阪府八尾市、藤原義春社長)は、ロボットの受託開発事業を始める。自社用のロボット製作を手がけてきたが、社外向け供給
体制が整ったことから受託開発による外販を決めた。2012年夏には2足歩行ロボット製作キットの投入も計画している。ロボット事業で5年後に年間売上高
3000万円を目指す。
受託開発は展示会やホームページなどを通じてPR、接客などのエンターテインメント用や研究開発用ロボットの開発を主に引き受ける。同社がすでに開発
したロボット「ミミちゃん」は発話、音声認識、ガス検知、接客、留守番などの機能を搭載しており、幅広いニーズに対応できる。また、同社が手がける
プリント基板プレス加工のワーク設置工程を自動化する装置も開発中だ。まずは民生用のロボット開発を受託して事業を軌道に乗せ、人工知能を搭載した
ペットロボットなど新製品の開発も続ける。
日刊工業新聞(2011/09/19)
「森精機、コンパクトで高効率のシャフト加工向け4軸制御複合加工機を発売」
森精機製作所はシャフト加工用のコンパクトな高精度・高効率4軸制御複合加工機「NZX-S1500」を発売した。刃物台が2つあるほか、オプションでミーリング
機能も搭載できる。自動車や電機、油空圧機器などの小径シャフトに適している。室温が8度C変化した場合の熱変位量を7マイクロメートル(マイクロは
100万分の1)以下に抑制し、長時間の高精度な連続加工を保つ。価格は1382万円。月産15台の計画。垂直なベッド構造の採用により、切粉を真下に落として
加工室内に残さない。主軸台を中心に二つの刃物台を上下左右に配置し、熱の影響を受けにくいようにした。最適な機械移動量や主軸出力、送り推力も設定
できる。これらにより、作業性を向上した。
日刊工業新聞(2011/09/19)
「IHIMU、環境負荷低減型の石炭船を3隻受注」
アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(IHIMU、東京都港区、蔵原成実社長)は環境負荷低減型の石炭運搬船を第1中央汽船(東京都中央区)から3隻受注した。
燃費を従来船比15%超削減する。載貨重量は9万7000トン。受注額は明らかにしていないが、計100数10億円とみられる。IHIMUの同型船の受注は初めて。
2013年に引き渡しの予定。
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2011年9月20日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年8月号 ◇◇◇
○2011年9月の行事予定
◆日時:9月16日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(4階404号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
「新しいIT活用のスタイル」〜クラウドの活用を考える〜
個人の事業活動から大企業までIT活用による情報化が重要な課題となっています。従来のITシステム構築では、
多額の初期投資と運用コスト、更には優秀なIT人材を多数必要としてきました。このため、情報化には多額な
投資と豊富な人材を要する大企業とIT投資に余裕がなく、IT人材が確保できない零細企業では、情報化に大きな
格差が生じていました。
しかし、クラウドコンピューティングの出現により、IT活用のスタイルが大きく変化しました。IT資産を「所有
から利用への転換」により、多額の初期投資と豊富なIT人材を保有していなくても、しかも短期間に目的とする
情報化を実現できる新たなIT活用スタイルが可能となりました。このためITをどのように活用した情報化を実現
すべきかのWhatを見出し、早期に実現する力が問われる時代となりました。
今回は、そのようなクラウドの概要を紹介します。
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○講師名及び講師経歴
印東 功(いんどう いさお)
技術士(総合技術監理、情報工学)
米国PMI認定PMP、APECエンジニア、EMF国際センジニア
◇
1947年4月:東京都にて出生
1971年3月:東京都立大学工学部 電気工学科卒業
1971年4月:株式会社日立製作所 コンピューター第1事業部入社
2011年4月:株式会社日立製作所退社
◇
在職中は、製造業・流通業向けITシステム構築、ソフトエンジアリングに関する支援活動、プロジェクト
マネジメントに関する活動などを実施してきた。
◇
日本技術会(情報工学部会)所属
米国PMI会員、PMI日本支部会員
NPO法人みどりITコミュニティサポ‐ターズ理事
NPO法人相模原エステx−アート会員
NPO法人CWW副理事長 他
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○前回の報告
7月22日(金)18時00分〜20時00分
◇出席者 斉藤一夫(昭和40機械)高山峻一(昭和35機械)等々力亮(昭和28機械)岡田庸利(昭和36機械)
鈴木隆司(昭和28機械)根本直樹(昭和25機械)松広哲平(昭和35機械)高祖峰雄(三菱重工勤務)=8名
◇講演テーマ
「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」と題し、
岡田庸利さんが、[01]QMS,EMSの発展経過、[02]マネジメントシステム(MS)の内容、[03]MSの認証取得の現状、
[04]MSの問題点、[05]強いMSの実現について講演され、出席者による活発な意見の披瀝があった。
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○事務局より
◇月例研修会予定
3.11東日本大地震の復旧のなかで、最大の問題は原子力発電を将来どのようにするか、と言うことだと考えています。
(賛否両論はありますが)今までは「原子力発電の比率をさらに増やし、地球温暖化に寄与し、電気エネルギーを安定供給
(経済的に見合う)する」のが日本のエネルギー確保の基本的な考えでした。ところが、今回の地震復興作業の中で
「原子力発電の安全性」は次々と崩れ、日本のエネルギー政策は大きな修正をせざるを得ない状況ではないかと思われます。
日本政府(主たる各政党を含め)、及び電気事業者(10電力会社)、自然エネルギー関係事業者、他の主要産業部門も
「日本の電気エネルギー獲得」の確かな方向付けを示し(提案)ているとは思われません。(無責任なツブヤキは別にして)
今は色々な意見が一人歩きしている状態です。
そこで、横浜技術士懇話会では、この問題を取り上げ、研修会を次のように計画しました(3回連続)。
多くの方々の参加、及び討論をお願いします。
◇「第1回」10月21日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[問題事項の抽出の討議] 提案:高山峻一、等々力亮・討議:全員
◇「第2回」11月18日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[エネルギー問題解決の新技術]提案:岡本洋三・討議:全員
◇「第3回」12月16日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター
[エネルギー問題の日本の方向付け] 提案:松広哲平、・討議:全員
◇なお、討議に参考となる資料は「事前配布」します。丁度8月は正会員の皆様に年会費を戴く時期ですので、会費請求書と同封
にて8月中旬に郵送いたします。
◇第1回及び第3回の提案者は変更する場合があります。
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○技術ニュース
◇日刊工業新聞(2011/07/18)
「東工大、フラーレンを包むカプセル開発。薬物送達に応用期待」
東京工業大学の吉沢道人准教授らは、サッカーボール状の炭素構造物であるフラーレンを包むカプセルを開発した。特殊な有機溶媒
にしか溶けないフラーレンを、アルコールなどの汎用溶媒に溶かせるようになる。また単純な合成方法でできる。これまでのカプセル
は隙間が大きくて中の分子が逃げてしまうなど安定性が悪く、合成工程も煩雑だった。新材料開発や薬物送達システム(DDS)への応用
が期待できる。
フラーレンは60個の炭素原子でできた直径約1ナノメートル(ナノは10億分の1)の構造物。金属原子を内包できるため、機能性ナノ材料
として医薬品や新材料、太陽電池の電極など広い分野で応用が見込まれている。しかし扱いが難しく、用途が限られていた。
◇日刊工業新聞(2011/07/19)
「テセック、パワー半導体向け高低温ハンドラー開発」
テセックはパワー半導体の環境測定に特化した自重落下式ハンドラー(搬送装置)「4330-IH」の受注を始めた。マイナス50〜150度Cの
環境下で測定できる。大容量チャンバーの採用などにより、高速処理と安定稼働を実現した。パワー半導体は車載向けのほか、省エネルギー
対応の需要が急伸している。専用機種でこれに対応する。
パワー半導体は寒冷地や熱帯地域の厳しい環境下でも安定稼働するかを見極める高低温測定が不可欠。高低温測定はハンドラーで半導体を
加熱または冷却した後、テスターで高低温環境下でも性能を発揮できるかを評価し、良品か不良品かを分類する。同社従来機種はメモリーなど
サイズの小さな半導体を対象に設計している。これに比べてパワー半導体は大きいため、従来機種では加熱などに必要なチャンバーが小さく、
測定効率が低かった。
日刊工業新聞(2011/07/19)
◇「ドコモ、EV+太陽光電池で家庭の電力71%自給に成功」
NTTドコモは企業連合体(コンソーシアム)で進めている太陽光パネルと電気自動車(EV)の蓄電池(バッテリー)を組み合わせた発電システムで、
一般家庭における年間電力消費量のうち71%の自給に成功した。情報通信技術(ICT)を用いて、太陽光で発電した電力を効率的に充放電制御した。
ドコモは通信規格の策定を進めて、スマートグリッド(次世代送電網)分野の事業化に向けて弾みをつける。
横浜市で進めている実証実験では約132平方メートル規模、太陽光発電の実装平均値が1時間当たり3.5〜4キロワットの実証棟を使用した。
関東地域の4人家族を想定した家庭内総負荷データを用いて、EVのバッテリーが実際に使える電池容量を示すSOC値で50%という条件の下、前年度の
日照時間からシミュレーションを行った。
◇日刊工業新聞(2011/07/19)
「エイ・オー・テクノと電気通信大、1万倍速で情報検出するデバイスを試作」
[立川]エイ・オー・テクノロジーズ(千葉県柏市、井上克己社長)と、電気通信大学の範公可准教授らのグループは、既存技術に比べて1万倍の
速さで情報を検出できるデバイスを試作した。情報の内容とアドレス(位置情報)を並列処理する独自技術を搭載したもので、大容量・高速データ
処理が求められる分野に提案していく
。
試作したのは「サーチレス情報検出デバイス(SLID)」。プログラミング可能なLSIであるFPGAを利用して試作した。試作デバイスで1000アドレスの
中から、7つの情報を引き出す時間を調べた。全体が34ナノ秒(ナノは10億分の1)で、1つのアドレスを調べる時間は約5ピコ秒(ピコは1兆分の1)
と従来技術の1万分の1だった。
◇日刊工業新聞(2011/07/19)
「名城大、三笠電子と白色LEDの実用化研究」
[名古屋]名城大学は三笠電子工業(愛知県東海市)と、純粋に白く発色する白色発光ダイオード(LED)を自動車部品などに応用する共同研究を始めた。
名城大は4月にLEDの産学官共同研究拠点の「LED共同研究センター」を開設しており、今回の共同研究も同センターを活用する。
三笠電子は新規事業としてLEDに取り組むため、まずLED関連の基礎技術を2011年末までに習得する。その後、白色LED製造技術を応用した製品や、白色
LEDを組み込んだ自動車の部品などを開発する方針。白色LEDは名城大学では理工学部の上山智教授らのグループが研究している。窒化物半導体技術を
応用しながら、寿命が30年でコストが蛍光灯並みの白色LEDの開発を目指しており一層の省エネルギー化、低コスト化につなげる。
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2011年7月30日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年7月号 ◇◇◇
○2011年7月の行事予定
平成23年7月研修会(第352回)を次の通り開催致します。
◆日時:7月22日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(7階711号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」
[1] QMS,EMSの年代別発展経過 [2] マネジメントシステムの内容(QMS・EMS・セクター規格) [3] マネジメント
システム認証取得の現状(世界の状況・国内の状況) [4]マネジメントシステムの問題点(アウトプットマターズ
・プロセスアプローチと日常管理・内部監査の力・審査員の力量と倫理観)[5] 強いマネジメントシステム実現について
(環境にやさしい製 品作り・自走力と有効性の追求・社会的責任[CSR]・儲かるISO)
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○講師名及び講師経歴
岡田 庸利(おかだ つねとし)
講師経歴:横浜国大工学部機械工学科 1961年卒。富士電機製造(株)入社東京工場配属、製造技術、IE、QC、信頼性管理
(国鉄、原子力、防衛庁、電力等)
1972年 技術士登録(経営工学部門)
1983年 神戸工場に異動 品質保証
1987年 回転機営業部に異動、営業のQC
1988年 富士電機早期定年退職、同年コニカ(株)入社、生産管理、営業技術、商品評価技術。
1997年 コニカ環境ISO認証取得に従事
1998年 コニカ(株)定年退職
1998年 ISO品質、環境審査員資格取得、中小企業事業団、社会経済生産性本部と業務委託契約
1999年 岡田技術士事務所開設(ISO品質・環境マネジメントシステムのコンサルタント、審査)
2005年 神奈川県生産性本部(経営コンサルタントとしてセミナー講師)
2010年 ICO審査業務中止
所属学会:日本品質管理学会
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○前回の報告
6月24日(金)18時00分〜20時00分
◇出席者 斉藤一夫(昭和40機械)高山峻一(昭和35機械)内田條治(昭和31機械)等々力亮(昭和28機械)小林茂(昭和48建築)
岡田庸利(昭和36機械)鈴木隆司(昭和28機械)根本直樹(昭和25機械)鈴木城(昭和29機械)松広哲平(昭和35機械)=10名
◇講演テーマ「建築構造設計者から見た“大地動乱の時代”」と題し、小林茂さんが3.11大地震に関連し、[01]日本の地震分布・
[02]日本周辺の地震発生のメカニズム・[03]鴨長明(1155〜1216)の「世の不思議を見る事、やや度々になり」として体験した大地震など
に対する人生観・[04]スカイツリーと法隆寺塔の力学的構造・[05]東日本大地震被害状況と震災後の動向・[06]地震震度の解説
・[07]耐震設計法の変遷等に関して講演され、出席者による活発な意見の披瀝があった。
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○事務局より
◇月例研修会予定
8月=お休み
9月16日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター「演題・講師未定」
10月21日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター「演題・講師未定」
11月18日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター「演題・講師未定」
12月18日(金)18.00〜20.00・神奈川県民サポートセンター「演題・講師未定」
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○技術ニュース
日刊工業新聞(2011/06/24)
「東工大、ワーク制御1ナノメートル以下の位置決めシステム開発」
東京工業大学の新野秀憲教授らは、最長300ミリメートルのサンプルを1ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の単位で
位置決めするテーブルシステムを開発した。浮かせて非接触にすることで摩擦の影響をなくした主テーブルと、それに
追随して動く副ステージを組み合わせることで、長距離の移動と精密な位置決めを両立させた。
これまで大きなサイズのサンプルは移動を制御しづらく、1ナノメートル以下の精度で位置決めするのは難しかった
測定器、顕微鏡、超精密加工機などへの応用が見込める。東工大の吉岡勇人准教授、澤野宏助教らが開発に加わった。
実験では150ミリメートルの距離を0.3ナノメートル単位で位置決めできた。つまり最小で0.3ナノメートルずつサンプル
や加工対象物(ワーク)を動かすことができることになる。また、距離が150ミリメートルを超す移動でも誤差は数ナノメートル
だった。
日刊工業新聞(2011/06/24)
「ユニバーサル造船、有明の大型タンカー建造能力を年8隻に増強」
[熊本]ユニバーサル造船(川崎市幸区、三島愼次郎社長)は総額約52億円を投じ、2012年に有明事業所(熊本県長洲町)の大型
タンカー(VLCC)建造能力を、現在の年6隻から同8隻に増強する。吊り上げ能力1200トン級の移動式門型クレーン2基などを新設する。
船体ブロックの大型化に対応し、体制を整える。
吊り上げ能力1200トン級の門型クレーンは2つある造船ドックにそれぞれ1基を設置する。1基目が12年6月に、2基目が同年11月に稼働の予定。
両ドックには同700トン級を各1基設置しており、この移動用レールを併用する。鋼板加工用のプラズマ切断機なども更新する計画で、すでに
生産工程の見直しに着手した。また同年11月までに約60人を増員する予定。船体を構成する船体ブロックの大型化に対応する。100個の船体
ブロックを組み立てる船舶の場合、80個で済む。
日刊工業新聞(2011/06/24)
「2011・株主総会/ホンダ、軽スポーツカー開発に着手」
ホンダの伊東孝紳社長は23日、都内で開いた株主総会で、軽自動車のスポーツカーの開発に着手したことを明言した。株主からの質問に答えた。
伊東社長は「(1990年代に製造・販売した)[ビート]のような手軽なスポーツカーの開発を始めた。ユーザーの期待に早急に沿えるよう努力して
いく」と語り早期の製造・販売に意欲を示した。総会は10時に始まり、所要時間は前年より4分短い1時間40分。出席株主数は1447人(前年は1601人)
で2012年に小型ジェット機の量産に向けて準備が進む航空機事業やハイブリッド車(HV)など自動車の燃費改善技術に関する質疑も行われた。
日刊工業新聞(2011/06/24)
「早大、自然エネ大量導入向け電圧制御の実験設備。複数種の調整器を協調」
早稲田大学の林泰弘教授らの研究グループは太陽光発電など自然エネルギーを電力系統に大量導入した際の電圧安定化技術を実証するために
、
さまざまな配電網のパターンを実際に近い形で再現できる実験設備を整えた。配電網を模した装置に住宅など需要家の電力負荷や電圧調整器を
搭載でき複数種の電圧調整器を協調して実証できるのが特徴。自然エネルギーを大量導入する上で欠かせない配電網の電圧安定化に向けた電圧
制御技術の確立を目指す。
電力会社や製造業など25企業と3大学が連携してスマートグリッド(次世代電力網)技術を検証する国家プロジェクト「次世代送配電系統最適
制御技術実証事業」の一環。これまで個別の電圧調整器の動作を確認する実験設備は存在したが、複数種の電圧調整器を協調して実証できる
のは初めてという。
日刊工業新聞(2011/06/24)
「経産省、次世代電力網で集中・分散型供給を選択。4地域でデータ収集」
経済産業省はスマートグリッド(次世代電力網)の国内4地域での実証実験を通じ、今後の電力供給形態について大規模発電所集中型と再生可能
エネルギーを多用する分散型が併存する姿を目指す。地域の特徴に合わせて集中型か分散型をエネルギーの利用者が選択できるようにしていく。
23日に開いた省内横断チーム「次世代エネルギー・社会システム協議会」の会合で、こうした考えを盛り込んだ東日本大震災後のスマート
グリッドの政策方針をまとめた。東日本
大震災後にエネルギーを効率よく利用するスマートグリッドに関心が高まっていることを受け、経産省は同協議会を開いた。23日の中間取り
まとめでは横浜市
など国内4地域の実証を通じてさまざまなデータを収集。機器やシステムの導入費用と、快適さを損ねない省エネルギー・新エネルギー導入を
両立できる最適点
を探すとした。
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2011年6月26日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年6月号 ◇◇◇
2011年6月の行事予定
平成23年6月研修会(第351回)を次の通り開催致します。
◆日時:6月24日(金)18時00分〜20時00分。
◆場所:かながわ県民サポートセンター(7階705号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
◆会費:500円
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○演題及び概要
「建築構造設計者からみた[大地動乱の時代]= 草庵からスカイツリーまで 」
2月22日のクライストチャーチ地震(M6.3)、3月11日の東日本大震災(M9.0)と今年になってたて続けに起きた
大震災を通して、大地動乱の時代に生きる建築構造設計者から見たいくつかの側面について体験をふまえて
お話します。
気になる原発震災の問題点など、今まで見過ごしてきたことについて、皆さんとともに改めて考える場になれば
幸いと思っています。
○講師名及び講師経歴
小林 茂 (こばやし しげる)
1973年 建築学科卒(建築計画) 1975年 大学院修士修了(構造)
1975年 フジタ工業 研究所・本社設計部
1980年 イラク技術専門学校プロジェクトの設計承認業務のため、2ヵ月間現地バグダッド出張。 その後、建築設計
事務所・不動産会社・ゼネコンに勤務。
1985年 技術士登録(建設部門 鋼構造及び鉄筋コンクリート構造)
現在、(株)国設計に勤務。主に神奈川県立高校、こども園など教育施設の構造設計、既存建物の耐震診断・耐震補強
設計等に従事。
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○前回の報告
◇見学施設:宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター
◇見学日時:5月19日13時〜15時
◇参加者:松廣哲平、高山峻一、寺田溥、岩崎光晃、齊籐一夫(5名)
◇施設概要:筑波宇宙センターは1972年に設立された。敷地は約53万平方メートルで東京ドームの20個分に相当する
広さを持つ。研究学園都市に相応しい緑ゆたかな環境と施設の中で、約2000人が宇宙開発の先端分野の研究・開発・
試験に携わり日本の宇宙開発の中枢センターとして多種にわたる活動を行っている。運営母体は宙航空研究開発機構
(JAXA)である。
◇見学内容要旨
●屋外展示
・H?ロケット実物展示→約10年の歳月をかけ開発された純国産ロケット。世界の主要ロケットに引けを取らない性能を
有しこのロケットの開発、打ち上げにより我が国の大型ロケットの自主技術が確立した。その後H?ロケット改良型の
H?A、打ち上げ能力を強化したH?Bロケットが開発され宇宙ステーション補給機[こうのとり]2機の打ち上げに成功して
いる。H?ロケット主要諸元/段数:2段/寸法:全長50m×直径4m/質量:260トン/打ち上げ能力:静止トランスファー
軌道4トン、低軌道10トン
●スペースドーム
・ドリームポート→100万分の1の地球模型上に日本の宇宙基地、これまで打ち上げられた人工衛星、宇宙ステーション等
を展示。
・人工衛星による宇宙利用→これまでに打ち上げられた人工衛星の実物大模型を展示。BS−ゆり、CS−さくら、GMS−ひまわり
、OIGET−きらり、DRTS−こだま、ETS−きく7号、GOSAT−いぶき、ALOS−だいち。
・宇宙科学研究・月惑星探査→SELENE−かぐや の実物大模型を展示。かぐやから見た月面映像を放映。
・宇宙ステーション(ISS)→日本実験棟”きぼう”の実物大模型を展示船内実験室(大型バスと同程度の大きさ)、船内保管室
を持つ。大きさ:直径4m×長さ約10m、 作業空間2m×2m、各種の実験パネルを内部に設置。また暴露部実験として船外実験プラット
フォームを持ち、実験装置着脱用ロボットアームを装備。
・H?A、Bロケット用エンジン→燃焼試験で使用された1段ロケット用エンジンLE7A,2段ロケット用エンジンLE5の実物を展示。
・宇宙ステーション補給機こうのとり(HTV)→宇宙ステーションへの物資輸送、同ステーション内で発生した不要物の回収を目的と
してこれまで2機がH?Bにより打ち上げられている。この実物モデルを展示。
・ 歴代ロケット模型→ペンシルロケットに始まり現在のH?Bに至るまでの我が国ロケット7種類の1/20模型を展示(但しペンシル
ロケットのみは実寸)
。
●宇宙飛行士養成エリア
・宇宙飛行士養成棟→宇宙飛行士の基礎訓練、健康管理、体力トレーニングなどを行う。宇宙ステーションに3ヶ月〜半年間滞在する
ため、体、心への影響も調べる研究を実施。
・宇宙服→低温、高温を繰り返し受け、宇宙放射線が飛び交う厳しい真空環境下で船外活動が可能なよう、宇宙服は14層からなり背中
には酸素、温度調節など生命維持装置を装備する。最長で8時間活動が可能。1着約10億円。
・宇宙医学生物学、宇宙食、宇宙生活用品→ 宇宙飛行士を対象とした健康リスク対策研究の事例、モデル生物めだかを用いた基礎医学
の事例を展示。宇宙での生活を快適に過ごすための衣類・履き物、宇宙食などを展示。
●特別展示
ロシア(旧ソ連)のロケット開発の歴史を有人工衛星のレプリカなどにより分かり易く展示。説明員によりロケット開発過程における
失敗にまつわる裏話など興味深い内容が聞けた。(文責:齊籐 一夫)
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○事務局より
◇7月行事予定:7月22日(金)18時〜20時、かながわ県民サポートセンター
岡田庸利(昭和36機械)「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」
◇8月=お休み
◇9月以降の行事は未定となっています。会員の皆様で、今回の大地震(特に原子力発電等)に関連する工学技術の問題等に見在る方は
是非、月例研修会で発表戴きたく、お願いします。
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◇第350回会報(5月)にて報告の通り、故及川文夫さんに香典をお供えしました。
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○訃報
喜多智慧雄さん:5月に亡くなられた旨、御親族より連絡がありました。
御遺族:横浜市港南区上大岡東 1-27-5・電話045-841-1929
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2011年5月25日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年5月号 ◇◇◇
2011年5月の行事予定
平成23年5月研修会(第350回)を次の通り開催致します。
◆日時:5月19日(木)12時30分〜15時30分。
当日の見学人員は12名で申し込んでありますので、人数が12名を超えた場合は参加予約者先着順に12名で
締め切らせて戴きます。
◆施設見学:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
筑波宇宙センター(〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1)
見学先御担当者:筑波宇宙センター 見学案内係 渡辺様
◆集合場所/時間:つくばエクスプレス「つくば駅」タクシー乗り場/12時
つくばエクスプレス「つくば駅」下車の後、タクシーに分乗し見学先へ(タクシー料金は懇話会より出金)、昼食は
各自集合時間までに済ませて下さい。
解散場所及び時間:つくばエクスプレス「つくば駅」16時頃
参加費用:0円。但し交通費(つくばエクスプレス運賃)等は自己負担
◆東京方面よりの交通機関(参考)つくばエクスプレス快速(片道1280円)
◆筑波宇宙センター御案内(ホームページより抜粋)
筑波宇宙センターは筑波研究学園都市の一画にあり、1972(昭和47)年に開設しました。約53万平方メートルの敷地に、
研究学園都市にふさわしい緑ゆたかな環境と最新の試験設備を備えた総合的な事業所です。
このセンターは、人工衛星やロケットなど将来の宇宙機の研究開発や開発試験、そして打ち上げた人工衛星を追跡管制
するわが国のネットワークの拠点として重要な役割を担っています。さらに国際宇宙ステーション計画に向けた「きぼう」
日本実験棟の開発や試験、宇宙飛行士の養成などを行っています。
現在こちらには、宇宙輸送ミッション本部、宇宙利用ミッション本部、研究開発本部、有人宇宙環境利用ミッション本部、
宇宙科学研究本部の一部があり、宇宙開発の最先端分野の研究・開発・試験を行い、日本の宇宙開発の中枢センターと
して多彩な活動を行っています。
○主要施設
◇13 mφスペースチャンバー(総合環境試験棟)宇宙の真空および熱的環境における人工衛星等の耐環境性を確認
しています。
◇大型振動試験設備(総合環境試験棟)人工衛星やロケットをシステムごと、またはいくつかに分けて振動試験を
行います。
◇「きぼう」エンジニアリングモデル・プロトフライトモデル組立試験設備(宇宙ステーション試験棟)この設備では、
「きぼう」日本実験棟が軌道上で実際に国際宇宙ステーションに組み付けられる前に「きぼう」各部の機能試験や、
各部を連結した全体システム試験、宇宙ステー ション本体とのインターフェース試験などを行います。
◇無重量環境試験システム(無重量環境試験棟)宇宙飛行士が宇宙で船外活動をする際の模擬試験および基礎訓練に
使用するシステム。宇宙飛行士は水中用宇宙服を着て、 深さ10.5mの無重量環境模擬水槽に入 り、水の浮力を利用
して無重量環境を模擬した試験や作業訓練を行います。
◇超高真空材料表面特性評価試験設備(研究開発棟)超高真空への長期曝露による材料表面特性の劣化メカニズムの
解明、微量ガス成分の影響評価、真空環境における固体潤滑剤等の摩耗特性評価等を行っています。
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○前回の報告
講演テーマ「電子産業における実装について」高木清さん(昭和30応化)が、最近の電子産業は華やかな反面、商品の
単一化、大量生産の方向で、多様性を失っている中で、裏方の実装の重要性に的を絞り、
(1)実装とは=電子機器の実装と接続(プリント配線板とはんだ付け)
(2)電子回路における実装(a)ITRSのロードマップ(b)プリント配線板の最近の技術進歩と故障問題。
についてお話をされた。
-----------
○前回の出席者(10名)
◇岡田庸利(昭和36機械)◇高山峻一(昭和35機械)◇内田條治(昭和31機械)◇竹村強一郎(昭和16機械)◇齊藤一夫
(昭和40機械)◇佐藤素(昭和29機械)◇岩崎光晃(昭和36電化)◇鈴木城(昭和29機械)◇高木清(昭和30応化)
◇等々力亮(昭和28機械)
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○重要事項「及川文夫さんご不幸に関連して」
岩手県陸前高田市にお住まいの及川さんは、今回の大地震(3月11日)に遭遇し、その後、体調を崩し3月21日御逝去
されました。大地震の後、数名の会員の方から、及川さんの消息について、問い合わせや情報をい戴きました。3月29日に
、奥様より「横浜技術士懇話会宛」の御書状を戴き、大地震から御逝去までの御様子を伺い知ることが出来ました。
さて「横浜技術士懇話会」として、及川さんの御遺族にお見舞い等についての御意見も数名の方から御提案もありました。
そこで4月15日の研修会出席者(出席者10名・理事3名を含め)で協議し、横浜技術士懇話会として、僅少(5万円)では
ありますがお見舞いとして「会予備費」より差し上げることに致しました。会員の皆様には諸般の事情を拝察の上、
本件を御了承戴きたくお願い致します。
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○事務局より
◇6月〜8月・月例研修会の予定
6月24日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階705会議室」
小林茂(昭和48建築)「演題未定」
7月22日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階711会議室」
岡田庸利(昭和36機械)「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」
8月=お休み
◇最近、月例研修会の出席者が少なく困惑しています。これから暖かい時期となりますので是非、研修会に出席下さるよう
お願い申し上げます。
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○技術ニュース
日刊工業新聞(2011/04/13)
「三菱化学、色や明るさを自在に変えられる有機EL照明パネル発売」
三菱化学は12日、色と明るさを自由に変えられる有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)照明パネル「VELVE(ヴェルヴ)」を7月
に発売すると発表した。パネル上に微細な赤・緑・青の発光部があり、この発光量を調節して色を変える。時間帯によって光を変化
させるなど、より快適な生活空間をつくる照明として用途開拓する。
同パネルの発売に先行して4月下旬から、ケースに基本操作回路を組み込んだサンプルキットを価格9万円前後で販売する。パネル
サイズは照明用有機ELとしては世界最大級の14センチメートル4方、輝度は1平方メートル当たり1000カンデラ。国内では子会社の
三菱化学メディア、海外ではグループ会社のバーベイタムが照明器具や家具メーカーなどに販売する。2015年度に有機EL事業で
売上高300億円を目指す。
日刊工業新聞(2011/04/14)
「ユーグロップ、メンテ容易な分級機内蔵微粉砕機を投入」
ユーグロップ(大阪市淀川区、宇野耕二社長)は、シンプルな1軸構造の分級機構内蔵微粉砕機「ファインパル」を発売した。分級
部の開口幅で調節する。壊れにくく、メンテナンスが容易。価格は付帯設備を含めて約1000万〜5000万円。化学や医薬、食品などの
メーカーに採用を提案し、初年度12台の販売を目指す。
同微粉砕機は分級ローターの遠心力と気流により分級点より細かい粒子は集じん機に排出、粗い粒子は粉砕ローターに送ることを
繰り返す。これにより効率的、確実に粉砕する。通常、分級点は分級ローターの回転数で調整するが、分級部のシリンダーを動かし
て開口幅を変更して調整できる。分級点と開口幅を試験運転で確認した上でユーザーに情報提供し、本体に目盛りを表示する。
日刊工業新聞(2011/04/14)
「タッチパネル研究所、抵抗膜方式タッチパネル検査機を開発」
[立川]タッチパネル研究所(東京都八王子市、三谷雄二社長)は試験時間が3秒以内の抵抗膜式タッチパネルの検査機を開発した。
従来式に比べ約10倍に高速化した。2直体制により、月間100万枚の検査に対応できるため、人件費の抑制につながる。まず人件費
抑制ニーズが強い台湾の現地メーカーに提案する。価格は未定。リース方式などで初期費用を抑えて提供する。
検査機に96本のプローブが埋め込まれており、タッチパネルをセットするとプローブが下からパネルをたたく仕組み。プローブがX軸、
Y軸方向に駆動する方式に比べて高速で、プローブの位置ズレの心配もない。フレキシブルプリント基板(FPC)コネクターをセンサー
で検出し、自動で絶縁抵抗などの電気特性を測る。
日刊工業新聞(2011/04/14)
「クラスターテクノなど、ナノテクベースで新産業」
[東大阪]ナノテクノロジーの事業化を推進するクラスターテクノロジーの安達稔社長が中核となり、異業種交流グループの活動を
通じて企業の枠を越えた開発の協業を本格化させる。クラスターテクノロジーに加え、京都大学大学院の平尾一之教授、パナソニ
ック電工の生産技術部門、大阪府東大阪市の中小製造業など1大学8社が連携を図る。新産業創出につながるナノテク開発を目指す。
交流グループ名は「蜜蜂会」。クラスターテクノロジーの安達社長が会長で、ナノテクで企業連携に熱心な京大の平尾教授とパナ
ソニック電工元副社長の菊池紘氏が副会長を務める。他に精密金型メーカーのアドモ(東大阪市)、有機エレクトロ・ルミネッセ
ンス(EL)生産設備などを手がけるランテクニカルサービス(東京都渋谷区)、電子部品や制御機器など上場企業3社の技術者が
参画する。
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2011年4月16日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年4月号 ◇◇◇
2011年4月の行事予定
平成23年4月研修会(第349回)を次の通り開催致します。
日時:2011年4月15日(金)18時00分〜20時00分
場所:かながわ県民サポートセンター(7階705号会議室)
JR横浜駅西口「ヨドバシカメラ」の後ろ(川を渡る)
会費:500円
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◇演題及び概要
「電子産業における実装について」
最近の電子産業は華やかな反面、商品の単一化、大量生産の方向で、多様性を失っています。この中で、裏方の実装の重要性を
話したらよいと感じていますので、この点に絞り、小生の知識の範囲で次の項目をお話したいと思います。
(1)実装とは=電子機器の実装と接続(プリント配線板とはんだ付け)
(2)電子回路における実装
a.ITRSのロードマップ
b.プリント配線板の最近の技術進歩と故障問題
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◇講師名及び講師経歴
?木 清 (たかぎ きよし)
1955年 応用化学科卒
1955年〜1989年 富士通(株)在職
各種電子材料の開発、プリント配線板の技術開発、プロセス構築に従事。
1971年 技術士登録(電気電子部門)
1989年〜2004年 古河電工、旭電化顧問、その後現在まで、高木技術士事務所として、多層プリント配線板、ビルドアッププリント
配線板などの材料、プロセスなどの技術指導。
著書:「よくわかるプリント配線板のできるまで」など、初心者向けの本5冊、その他、共著書あり。
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◇前回の報告
前回は休会のため、報告事項はありません。
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○会員の近況報告(東北関東大地震関連)
◇陸前高田市にお住まいの、及川文夫の安否が気がかりです。鈴木英雄さん、井上弘さんからも連絡不可の報告を戴いています。
及川さんと連絡できました方は、事務局に御一報下さい。
岩手県陸前高田市米崎町字和野 1-1(電話0192-55-6423)
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○事務局より
◇月例研修会の予定
5月19日(木)12.00〜16.00「筑波宇宙センター」施設見学・筑波駅集合
6月24日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階705会議室」
小林茂(昭和48建築)「演題未定」
7月22日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階711会議室」
岡田庸利(昭和36機械)「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」
8月=お休み
◇最近、月例研修会の出席者が少なく困惑しています。4月も近く、暖かい時期となりますので是非、研修会に出席されますよう
お願い申し上げます。
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○技術ニュース
産経ニュース(2011/03/21)
敗戦から立ち上がる日本人の姿を描いた著書「敗北を抱きしめて」でピュリツァー賞を受賞した米国の歴史家、ジョン・ダワーさんが、
東日本大震災の被害に立ち向かう被災者とすべての日本人に向けて、励ます文章を寄せた。
「“心はひとつ”世界が見ている、マサチューセッツ工科大。ジョン・ダワー教授」
◇立ち上がる日本人忘れない
被災者の皆さん、日本の皆さん。この悲劇は、私たちみなを結び付けています。米国のテレビやパソコンの画面には四六時中映像が映し
出され、実に驚くべきことだ、心も張り裂けそうだとニュース解説者が訴えています。米市民はそれを見て、恐ろしいと思っているだけ
ではありません。日本の被災者の方々に深い同情を抱いています。
同情は、米国政府による対応を生み出しています。人々は赤十字へ義援金を送り、日本の知り合いに電話をかけ「家族はみんな無事か」
と尋ねています。それだけではありません。たとえば、私がたまたま知った小さな民間運営のウェブサイトでは、芸術家や芸能人に呼び
掛けて、商品のデザインをお願いし、日本の大震災の被災者救済のためにチャリティー販売をしようとしています。
日本の試練に心を寄せる、そうした市民の活動が世界中で起きています。われわれはひとつの人類なのだという思いを示すものであり、
心強いかぎりです。みんなが一緒になろうとする気持ちが、さまざまな規模でどんどんと広がっているのは、日本も同じでしょう。
当然なことです。それは1995年の阪神大震災の時に被災現場で起きた、感動的な人々の反応を思い出させます。
あの時、社会的な区別はほとんどなくなって、職業も立場も異なるような人々がみな、被災者を助け、生存者を救おうとしたのです。
16年前のあの悲惨な体験の時に、まさに人々の心の最も良いところが表に出てきました。いま、同じことを私たちは目にしています。
この悲劇によって、当面、日本では政治的ないさかいや行き詰まりは脇に追いやられています。これが続くことを祈りましょう。
菅直人首相が「戦後最も厳しい危機だ。この危機を乗り越えていけるかが全ての日本人に問われている」と表明したことは、米国でも広く
伝えられています。思わず身が引き締まります。日本は過去にも、とてつもない破壊や災害に直面し驚異的なまでに心をひとつにして信じ
られないような創造力を発揮し立ち向かってきたことを思い起こさせます。
津波の恐るべき破壊の映像を見ると、私は空襲で破壊し尽くされた45年の日本の市や町に思いを致します。広島・長崎への原爆投下の前に、
60を超える都市が廃虚となり、子どもも含め何10万もの人々が命を失いました。日本がどれだけ破壊し尽くされたか、今では覚えている人も
少ないでしょう。当時、ほとんどの日本人や外国人にとって、迅速な復興など想像もできないほどでした。しかし、やり遂げたのです。
日本人は献身的に一から始めたのです。今では当然のように見えるかもしれません。だが英雄的でした。今回もまた必ず、日本はそうする
でしょう。
世界が見ています。喜んで支援の手を差し伸べようとしています。日本が癒やしと復興への道を速やかに歩むことを期待しています。
[プロフィル]JOHN W DOWER=1938年、米ロードアイランド州生まれ。アマースト大卒後、ハーバード大で博士号(日本近現代史)。
カリフォルニア大などを経てマサチューセッツ工科大教授。著書に「吉田茂とその時代」「容赦なき戦争」など。
日刊工業新聞(2011/03/16)
「ユーラスエナジー、風力8拠点で運転再開」
風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京都港区、永田哲朗社長)は15日時点で、被災した東北、関東地方にある
風力発電所11拠点のうち、8拠点の運転を再開した。11拠点合計の設備容量は27万3820キロワットで、このうち約64%に当たる17万4900
キロワット分が稼働している。
ユーラスエナジーは風力発電所を、青森県に6拠点、秋田県に2拠点、岩手県、福島県、茨城県に各1拠点構えている。被災直後にこの11拠点
すべてが停止した。このうち、野辺地ウインドファーム(青森県野辺地町)とユーラスヒッツ北野沢クリフ風力発電所(青森県東通村)、
岩手、福島、茨城を除く発電所が13日に運転を再開した。さらに、野辺地と北野沢も14日に運転再開した。残りの発電所についても
茨城県常陸太田市の発電所で、再開の準備を進めている。
日刊工業新聞(2011/03/16)
「東日本大震災/日本公庫と商工中金、中小の金融支援追加」
経済産業省・中小企業庁は東日本大震災の影響で資金繰りが困難になっている中小企業への金融支援を追加した。日本政策金融公庫と
商工中金は、返済期日後に返済猶予の申し出があった中小企業に対し、延滞金を求めない。信用保証協会による代位弁済後、借り主に
遅延損害金が発生した場合、遅延金の支払い猶予や免除を行う。
中小企業の返済面での負担を減らし、全力で復旧、復興に取り組んでもらうことが狙い。通常、返済猶予の申し出は返済期日までに済ませる
必要があり、期日を過ぎれば延滞金が発生する。被災によって、期日までに申し出られない中小企業が多いことから、期日後であっても
延滞金を徴収しない。信用保証協会が中小企業の債務を肩代わりする代位弁済が行われた時、中小企業は信用保証協会に弁済しなければならない。
日刊工業新聞(2011/03/16)
「東日本大震災/広島工大、衛星画像を解析。石巻から南相馬で211万平方m水没」
[広島]広島工業大学の菅雄三教授の研究室は、東日本大震災の人工衛星画像を解析した。それによると、解析した宮城県石巻市から福島県南相馬市
までの130キロメートル間だけでも、211万平方メートルが水没している。宮城県名取市では海岸線から標高3メートルある5.2キロメートルまで水に
つかっている。
また、詳細解析した青森県八戸市では港の防波堤が2.2キロメートルにわたって崩壊していた。水没面積を割り出した衛星画像は、米航空宇宙局(NASA)
のテラ衛星とアクア衛星の災害前後の画像を使った。衛星画像では海岸線は線状に見えるものの、内側の陸地との間に震災前はなかった沼地か湖の
ような広大な水没地域が見て取れる。
日刊工業新聞(2011/03/16)br>
「東日本大震災/パラマウントベッド、医療用ベットの問い合わせ先HP掲載」
パラマウントベッド(東京都江東区)は医療・介護用電動ベッドや救急集中治療用電動ベッド、エアマットレスについて、計画停電の影響を踏まえ、
停電時の注意事項や問い合わせ窓口の連絡先を自社ホームページに掲載した。医療・介護用ベッドは停電前に頭や足の位置を下げて水平にするなど、
各機器について操作方法を掲載した。
同社では「医療用ベッドは停電時でも手動で操作できる構造になっている」(同社広報部)が、安全のため直接的な問い合わせ窓口として各地の
販売店やコールセンターなどでも対応する。一方、生産体制は松尾工場(千葉県山武市)の操業を15日から再開。千葉工場(同)は計画停電の影響を
踏まえ15日の操業停止を決めた。千葉工場の生産体制はすでに整っており、16日にも生産を再開する予定だ。
日刊工業新聞(2011/03/17)
「東日本大震災/JPホールディングス、被災の保育士100人を採用」
[名古屋]JPホールディングスは震災の被災者のうち保育士の有資格者100人程度を正社員として採用する。被災者の住む場所と働く場所を提供し、
経済的な早期の復興を後押しする。主に東京都と神奈川県の2県で住居を提供、被災者が必要とする期間、グループ会社の日本保育サービスが
運営する保育園などで働いてもらう。
同社は関東と中部を中心に、保育園や児童館などを運営している。採用の問い合わせは日本保育サービス採用担当へ。
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2011年3月24日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
Eメール todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年3月号 ◇◇◇
2011年3月の行事予定
下記開催予定の3月研修会は東日本巨大地震発生により中止致します。
別途改めて開催のご案内を致します。
日時:2011年3月25日(金)18:00〜20:00
場所:かながわ県民サポートセンター(横浜駅西口)3F 306会議室(1月研修会と同じ場所)横浜駅西口より徒歩5分
会費:500円
◇演題及び概要
「一審査員から見た品質マネジメントシステム(QMS)・環境マネジメントシステム(EMS)について」
[1] QMS,EMSの年代別発展経過
[2] マネジメントシステムの内容(QMS・EMS・セクター規格
[3] マネジメントシステム認証取得の現状(世界の状況・国内の状況)
[4]マネジメントシステムの問題点(アウトプットマターズ・プロセスアプローチと日常管理・内部監査の力・審査員の力量と倫理観)
[5] 強いマネジメントシステム実現について(環境にやさしい製品作り・自走力と有効性の追求・社会的責任[CSR]・儲かるISO)
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◇講師名及び講師経歴
岡田 庸利(おかだ つねとし)
講師経歴:横浜国大工学部機械工学科 1961年卒。富士電機製造(株)入社東京工場配属、製造技術、IE、QC、信頼性管理
(国鉄、原子力、防衛庁、電力等)
1972年 技術士登録(経営工学部門)
1983年 神戸工場に異動 品質保証
1987年 回転機営業部に異動、営業のQC
1988年 富士電機早期定年退職、同年コニカ(株)入社、生産管理、営業技術、商品評価技術。
1997年 コニカ環境ISO認証取得に従事
1998年 コニカ(株)定年退職
1998年 ISO品質、環境審査員資格取得、中小企業事業団、社会経済生産性本部と業務委託契約
1999年 岡田技術士事務所開設(ISO品質・環境マネジメントシステムのコンサルタント、審査)
2005年 神奈川県生産性本部(経営コンサルタントとしてセミナー講師)
2010年 ICO審査業務中止
所属学会:日本品質管理学会
◇前回の報告
2月25日(金)18時00分〜20時00分
○出席者 斉藤一夫(昭和40機械)高山峻一(昭和35機械)竹村強一郎(昭和16機械)内田條治(昭和31機械)等々力亮
(渉昭和28機械)岩崎光晃(昭和36電化)野坂恵介(昭和36電化)=7名
?協議事項
◇内田條治さん提案:同窓会同志の「包括提携」いかがお考えですか。賛否、問題点等お聞かせ頂ければ幸甚です。
上記に関して、さらに、内田さんが具体的に「包括提携できる相手先と接触し、再度提案する」としました。
◇岩崎光晃さん提案:早速ですが総会の席上で小生が勝手にご提言致しました会の名称変更のついてですが会の理事会の
なかで先ず懇話会の今後を見据えた目標設定を合意し、その上で目標達成のためにふさわしいネーミングを複数提案し
メンバーの方々にお図りして決定するステップが必要ですね。
なかなか難しい課題ですが、今後は横浜国大出身の技術士だけでなく出身大学や学部にとらわれず、はば広く異分野の専門家
・知識人を集める必要性を皆様がご認識されていたと思います。また年齢層も若手の方々を加えることも重要課題でした。
理事の皆様で提案を出し合い討議から始めたらいかがでしょうか?
以上を勘案したネーミング私案ですが例えば「よこはまみらい研究会」とか「かながわみらい懇話会」など将来に希望をつなげる
活動を想定できるものは如何でしょうか?安直な発想ですが東急が採用した「みなとみらい」地区が将来の発展を見据えた素晴
らしいネーミングだと思い一部をお借りしたものです。
上記に関して、法人登録されている「横浜技術士懇話会」の名称は残し、多数の会員の方から趣旨に適う「ネーミング」を募集し、
選出することにしました。「ネーミング」の応募をお待ちしております。研修会出欠通知に併記してください。
?2月の研修概要
「物造り日本の現状分析と(アジア諸国の)製造小企業の新技術開発の手法」(第3報)に関して等々力亮さんが講話された。
[1]市場・生産拠点の考え方
[2]アジア各国の特質
[3] 製造場所の選択
[4]製造拠点の環境
[5]製造業の最近の技術開発の傾向(事例)
[6]これからの製造の質の変化
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○事務局より
◇月例研修会の予定
4月15日(金)18時〜20時「神奈川県民サポートセンター7階705会議室」
高木清(昭和30年・応化)「最近の高密度電子回路の技術」
5月19日(木)12.00〜16.00「筑波宇宙センター」施設見学・筑波駅集合
6月24日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階705会議室」
小林茂(昭和48建築)「演題未定」
7月22日(金)18.00〜20.00「神奈川県民サポートセンター7階711会議室」
8月=お休み
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◇技術ニュース
日刊工業新聞「三菱商事、太陽熱発電で海外展開加速。スペイン社と共同事業」
三菱商事は新エネルギー発電事業のグローバル展開を加速する。このほど、スペインのエンジニアリング大手であるアクシオナの
子会社と太陽熱発電分野の共同事業に参画。すでに三菱商事は2010年4月に地球環境事業開発部門を設置し、09年3月にアクシオナが
ポルトガルに所有する太陽光発電所(4万6000キロワット)に出資。新エネ・環境事業分野に関する取り組みを強化している。
三菱商事が参画するアクシオナ傘下のアクシオナ・テルモソーラーとの太陽熱発電事業は、アクシオナ・テルモソーラーがスペイン
南部に保有する太陽熱発電所4ヵ所(計20万キロワット)の発電事業に共同で取り組む。4ヵ所のうち、3ヵ所はすでに商業稼働しており、
商業運転中の太陽熱発電所に参画する日本企業は同社が初となる。
日刊工業新聞「JSR、扁平角缶型リチウムイオンキャパシターを開発」
JSRは扁平(へんぺい)角缶型リチウムイオンキャパシターを開発し、今春からサンプル出荷を始める。従来の円筒缶型に比べ表面積が
大きいため放熱効率が高く、充放電時の発熱による劣化を抑えられる。複数のキャパシターを隙間なく設置できるため、システム全体
の小型化に貢献できる。産業機械などのピーク電力アシストやバックアップ電源用途など、低電圧から高電圧用途まで幅広く展開する。
100%子会社のJMエナジー(山梨県北斗市)が開発したもので、事業展開も担当する。2000ファラッド級の高出力型製品と、同じ大きさ
3000ファラッド級の高容量型製品の2品種をそろえた。今秋から年産12万セルの専用ラインで商業生産する予定。あわせてモジュール同士
の多直列化も可能な専用制御モジュールを開発し、サンプル出荷する。同モジュールの利用で、高電圧分野にも利用しやすくなる。
日刊工業新聞「工学院大“なた豆”中の尿素分解酵素でアンモニアを効率的に抽出」
工学院大学の雑賀高教授らの研究グループは、なた豆に含まれる酵素「ウレアーゼ」を使って尿素からアンモニアを効率的に取り出すこと
に成功した。取り出したアンモニアを燃料電池のエネルギー源に使うシステムを構想しており、尿素がエネルギー媒体として利用できる
可能性がでてきた。
ウレアーゼは尿素を加水分解する酵素。加水分解によってアンモニアと2酸化炭素(CO2)が発生する。研究グループは加水分解の際の
尿素水の濃度や温度など反応条件の最適化を進めた。10%の尿素を含む水溶液100グラムを40度Cで加水分解したところ、約5時間後に
体積濃度にして1.8%のアンモニアが得られた。42度Cにすると酵素活性がなくなることもわかった。
日刊工業新聞「サコス、調音パネルでハウス119と提携」
サコスは壁からの反射音を抑えて楽器の音や人の声を聞きやすくする調音パネル「ルームクリエータ」で、開発・販売元であるハウス119
(福岡市中央区、古澤秀和代表取締役)と業務提携した。同パネルのレンタルを3月1日に始める。屋外仮設スタジオの音質を良くしたい
テレビ・ラジオ局や内装業者のデモ展示用などの利用を見込む。2013年度に売上高3億円を見込む。
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2011年3月1日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
Eメール todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
◇◇◇ H23年2月号 ◇◇◇
2011年2月の行事予定
2月研修会は下記の予定で行います。
日時:2011年2月25日(金)18:00〜20:00
場所:かながわ県民サポートセンター(横浜駅西口)3F 304会議室(1月研修会と同じ場所)横浜駅西口より徒歩5分
会費:500円
◇演題及び概要「製造小企業の新技術開発手法の確立(第3報)」
約5年間(2009年時点)続けてきた「製造小企業の新技術開発手法の確立」に関して、2009年5月の横浜技術士懇話会月例会で
発表させて頂きました。当時の発表内容は「製造小企業の新技術開発手法の確立」の必要に至った要因と手法の骨子の要約で、
2事例に関して報告しました。今回は、その後2年間の活動経過と、最近の製造小企業の「新技術開発の特徴等」に関して報告
を致します。
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◇講師名及び講師経歴
等々力 亮(とどりき りょう)
講師経歴:横浜国大工学部機械工学科 1953年卒
1953年〜1989年8月:オリンパス株式会社勤務、カメラ製造用生産設備の設計、製造。内視鏡及び光学ファイバーの工法開発。内視鏡、
小型モーター及びカセットテープレコーダーの生産技術、工場管理、工場経営。内視鏡製造分野の長期製造計画の策定。
1964年:技術士登録(機械部門)
1989年9月〜現在:等々力技術事務所代表者。光学器械、医用器械、電子器械、計測器械などの新製品・新技術開発と試作、及び品質
マネジメントシステムの構築。
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◇1月総会の報告
1月28日(金)14時00分〜16時00分
2011年度(第12期)の横浜技術士懇話会定時総会を開催し、次の議案に関して、出席者による審議を行い、議事は承認されました。
総会出席者:6名(斉藤一夫、高山峻一、岩崎光晃、根本直樹、鈴木隆司、等々力亮)及び委任状提出者:33名
? 第1号議案:第11期(2010年度)事業経過の報告「事業報告書、収支決算書、貸借対照表、財産目録」
? 第2号議案:第12期(2011年度)事業計画、予算計画の審議「事業計画書、収支予算書」
? 第3号議案:横浜技術士懇話会新役員の選出「新役員:斉藤一夫(留任・理事長、山本陽一(留任・無任所)、小林茂(新任・無任所)
、岩崎光晃(新任・無任所)、等々力亮(新任・事務局)、高山峻一(留任・監事)」
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事務局便り
◇本年から、事務局を「等々力」が担当します。月例研修の計画に当たりましては、会員の皆様に個別に、これから色々、お願い申し上げ
ますので、御協力を申し上げます。
◇月例研修会の予定
3月25日(金)18時〜20時「神奈川県民サポートセンター3階306会議室」
岡田庸利(昭和36年・機械)「品質・環境マネジメントシステムの最近の動向」
4月15日(金)18時〜20時「神奈川県民サポートセンター7階705会議室」
高木清(昭和30年・応化)「最近の高密度電子回路の技術」
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2011年1月31日発行____文責 等々力 亮
NPO法人 横浜技術士懇話会/事務局担当
〒245-0009 神奈川県横浜市泉区新橋町 614-1
等々力技術事務所/新技術研究開発塾内
横浜技術士懇話会 事務局
電話045-811-5313/ファクシミリ045-813-3713
Eメール todoriki@he.catv-yokohama.ne.jp
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横浜技術士懇話会 URL:http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/
◇◇◇ H23年1月号 ◇◇◇
2011年1月の行事予定
2011年度定時総会を下記の予定で行います。
日時:201年1月28日(金)14:00〜16:30
場所:かながわ県民サポートセンター(横浜駅西口)(12月研修会と同じ場所)横浜駅西口より徒歩5分
総会終了後新年懇親会を17時より開催致します。(場所:横浜駅ビル内 ニューホッペン)
12月例会(第346回)の報告 2010年12月24日開催。場所:神奈川県民活動サポートセンター(横浜駅西口)
演題:プラスティック成型品の「型設計、製造、最新の技術情報」について
講師: 鈴木 城(すずき しろ)
(講師略歴)
○1954年(昭29年)、横浜国立大学工学部二部機械工学科卒
同年積水化学工業(株)入社、以後32年間射出成形用金型設計、押出成形用金型設計、成形、塩化ビニール成形用同添加剤検討等。
(内容要旨)
1.プラスティックの歴史
?1870年ハイヤットが酢酸セルロースでビリヤードの玉を造ったが、プラスティック元年は1909年ベークラインドによる電気的特性がよく、
電気用品として広く使用されたベークライトの発明である。日本は高峯譲吉博士が発見したタカジャスターゼとの交換で日本に輸入された。
?日本での本格的な生産、成型は昭和18(1943)年に日本潜水艦がドイツより持ち帰った射出成形機(1oz成型可能)、誘導電動成形機、図面と
櫛、高槻型コップ2個の金型を日本窒素肥料(株)水俣工場に陸揚げしたのが始まり。
?戦後、積水化学工業(株)が名機製作所で10台製作して酢酸繊維素で昭和26年射出成形を始めた。最初は成形に苦労したがその後PE
(ポリエチレン、PS(ポリスチレン)が輸入されやりやすくなった。
?射出成形機用の金型図面は当時課長だった故内田二郎氏(後の積水工機社長)が米国図面を参考に作成した。
?押出成形機は東芝機械(株)がウインザー社(英国)の二軸押出機を参考に製作した。
2.プラスティック(Plastic)とは加工、着色しやすい高分子化合物で、ゴム、繊維を除いた物。
3.プラスティックの種類として、熱可塑性と熱硬化性に分かれ、熱可塑性は汎用プラスティックとエンジニアリングプラスティックに分類
される。更にエンジニアリングプラスティックは汎用エンプラ(ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート等)とスーパーエンプラ(ポリサルホン、ポリエーテル
サルホン、ポリアリレート等)に分かれる。
4.射出成形金型−通常金型、ストリッパータイプ金型がある。
5.五大成形法−射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、真空成形法、圧縮成形法がありそれぞれ長所、短所を持つ。
6.射出成形機の駆動として油圧機と電動機があり出力、位置制御、射出速度、Dust of inject、成形精度、エネルギー、価格、薄物成形等
にそれぞれ特徴を持つ。
7.型締め機構にはStraight Hydraulic と Toggle 方式がある。
8.射出成形法−連続射出成形法、Injection Blow(講師が考案)法、Injection Compression法、H2M法、DSI法、ISM法、二層配向成形法、
UIM法、BSM法、Micro Cellur法、AMOTEC法、Mgのチキソ成形法、Assembly Molding法がありそれぞれ成形精度、使用樹脂などに特長を持つ。
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事務局便り
特にありません
横浜技術士懇話会 URL http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/ipey/